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第4回オンラインセミナーレポート

テーマ:「加工用原材料と契約栽培」

概要

日本デルモンテ株式会社より、農産原料部 原料グループ係長 長谷川氏、有限会社柏尾精米より、取締役 佐藤氏を講師にお招きし、露地栽培が可能で、契約栽培による収入の安定が期待される加工用トマトについて、契約栽培の取組事例をご紹介。産地形成に古くから取り組んでいる加工用トマト業界の事例から、継続して産地形成に取り組む秘訣についてご講演いただきました。

日本デルモンテ株式会社 長谷川係長
有限会社柏尾精米 佐藤取締役

セミナーの様子

質問へのご回答

参加者からの質問について回答させていただきます。

Q.01
【食品事業者様から】※セミナー内で回答済み
加工用原料の契約栽培では、原料の性質に合わせた契約をしていると思いますが、どんなパターンがあるかを教えてください。
農作物は品質のばらつきや地域差がありますが、製品の品質は一定に保つ必要があります。このポイントについて買い方や契約の点でアプローチしていることはあるでしょうか。
日本デルモンテ 長谷川様回答

多くの取り扱い品目は、市場流通しているものになり、規格外となった物を加工品として購入させていただいています。こちらは、工場の製造計画に合わせて、必要量を調達していますが、加工用トマトは市場流通しているものではありませんので、ある程度の出荷期間は設けていますが、基本は全量買い取りとしています。シーズン初めに出荷量を予想し、製造予定を立てますが、実際の出荷量に合わせて日々の製造予定を調整しています。

また、製造現場に苦労をかけている点ではありますが、入荷した時点で原料の品質分析を行い、原料の傾向を確認します。工場側と相談し、例えば、糖度が高めのものと低めのものを組み合わせることにより、製品にバラつきが生じないように取り組んでおります。

一方で、国産加工用トマトのストレートジュースに関しては、その年の天候に左右され、年度によって多少のバラつきが生じてしまうこともあります。ただ、濃縮還元ジュースとは違いますので、それも国産トマトのストレートジュースの特徴の一つであると考えております。栽培面でのアプローチとしては、例えば糖度が低い傾向にある産地に対しては、糖度が高めの品種を導入し、栽培していただくといった取組も行っております。

Q.02
【食品事業者・農業法人・IT会社・金融機関様から】※セミナー内で回答済み
加工用原材料の契約栽培を開始するにあたり、重視・注意していることは何ですか?
生産者との信頼関係をどのように構築しているのかを教えてください。
日本デルモンテ 長谷川様回答

他作物の栽培状況(特に夏場の収穫物)については、必ず確認しています。加工用トマトにかかる作業時間の中で、収穫が約7割を占めるとされています。加工用トマトの栽培は5月の定植から始まり、7月、8月の収穫までですが、この時期は薬剤散布と除草作業が主になるため、他作物との併用は可能と考えています。

ただ、収穫は難しいです。夏の収穫物、例えば、きゅうり・ピーマン・生食用トマトを栽培されている場合、どうしても毎日収穫しなければいけない方が優先となり、毎日収穫せず済む加工用トマトから手が離れてしまうことが多いです。
そのため、せっかく栽培していただいても、ほとんど出荷せず腐らせてしまい、その結果、あまり収穫できずに終わることが多いです。出荷していただかないと、農家さんとしてもお金になりませんし、弊社としても継続して栽培いただきたいので、他作物との組み合わせというのは必ず確認しています。

「信頼関係の構築のためにしていることはありますか?」と、よくご質問頂くことが多いですが、特別実施していることはありません。ただ、講習会や出荷会議など、公式の集まり以外にも、なるべく足を運んで、栽培状況を確認するようにしています。そこで、ただ見て帰るのではなく、栽培が順調で特に指導することがなくても、必ず対面で話をして、状況を確認して、(たまには他愛もない話などもしますが、)とにかく「話をする」ということを心掛けています。

柏尾精米 佐藤様補足

生産者側からの視点として、加工用トマトについては、日本デルモンテにおいて栽培方法等がしっかりと確立されています。また、定期的な講習会も開催され、困ったことがあればすぐに駆けつけ、状況を確認してくださったり、病気の有無を見てくださったたりするため、非常に助かります。そのため、初めて生産される方でも、すぐに、簡単に栽培を始められると思います。

Q.03
【食品事業者様から】※セミナー内で回答済み
加工用トマト苗の、生産者への提供方法や栽培管理指導の体制についてお聞きしたいです。
日本デルモンテ 長谷川様回答

栽培管理指導については、セミナーの中でお話させていただいた通りになりますが、エリアごとに、シーズン2回の栽培講習会と出荷会議、セミナーや研修会等での情報提供・共有、その他公式以外でも圃場を巡回し、マン・ツー・マンで指導しております。

また生産者ごとに栽培記録台帳を記帳していただき、栽培暦も確認しております。加工用トマト苗の提供については、種、鉢上げ前の仮植苗・定植苗で提供しており、こちらも生産者ごとのニーズに合わせて対応しております。

Q.04
【食品事業者様から】※セミナー内で回答済み
近年、温暖化や気候変動にともない、作物栽培の課題が多いかと思いますが、トマトが抱えている課題や課題解決方法についてお伺いさせてください。
日本デルモンテ 長谷川様回答

近年の気候変動は、とても苦慮している点です。ただ、そうした状況でも、毎年栽培する中で、高反収を収める生産者も多くいらっしゃいますので、その方の栽培方法などを私たちも勉強させていただきながら、他の生産者へ水平展開するようにしております。

また、干ばつ資材や、近年でいえばバイオスティミュラント資材など、様々新しいものがありますので、情報を集められるようアンテナ貼りを意識し、その中で加工用トマトに使用出来そうな道具・資材があれば、契約農家に依頼して試験使用していただいております。加工用トマトは露地栽培のため、とても天候に左右されます。特に、近年は、毎年異なる気候条件の中での試験となりますので、試験した資材の効果を1年だけでは確認できないこともあります。そのような場合は、数年試して結果を確認することも多いです。

このほかの質問につきましては、現在掲載内容を調整しております。なお、質問の内容によっては、個別に回答させていただく場合がございます。

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